愛媛県西予市明浜町俵津と宇和島市吉田町深浦を結ぶ国道378号俵津玉津トンネル(697メートル)が12日、開通し現地で式典が開かれた。地元住民や工事、行政関係者ら計約90人がくす玉を割るなどして完成を祝った。
 県西予土木事務所によると、現在使われている玉津隧道(ずいどう)は車道幅員約4メートルで、車のすれ違いが難しかった。新トンネルは片側1車線の幅員約6メートルで、片側に約2メートルの歩道も設置。玉津隧道より車で約2分の時間短縮になるという。2012年4月に着工し、事業費は13億463万円。
 新トンネルは、1998年度着工の俵津バイパス(西予市明浜町俵津-宇和島市吉田町法花津、3.6キロ)の一部。バイパス全線開通は平成20年代後半の予定で、総事業費は約90億円を見込む。