偉人しのぶ音頭の歌碑完成 松山
江戸時代に自らの命を犠牲にして多くの農民の暮らしを守った愛媛県松山市古川地区の庄屋・今村久兵衛を語り継ごうと、古川町内会が建立した「久兵衛音頭」の歌碑の除幕式が21日、同市古川北2丁目であり、関係者ら約40人が完成を祝った。
久兵衛は大凶作に見舞われた寛永6(1629)年、年貢減免と害虫被害の拡大を防ぐため稲を焼却することを松山藩に求めたが、聞き入れられなかった。反発して稲を焼いた農民を救うため久兵衛が罪を背負い、処刑されたと伝わっている。
歌碑は高さ90センチ、幅180センチ。2011年に住民らが制作し、地元の盆踊り大会で親しまれている音頭を広く知ってもらおうと、町内会で寄付を集め、市の補助を受け、約50万円で完成させた。