愛媛県松山市北条地域の青年農家らでつくる「風和里くらぶ」が15日、同市下難波の水田で市内の子どもらを招き稲刈り体験を実施した。収穫されたコメ約900キロは、子育て・教育支援を目的に市内で子ども食堂や親子料理教室を運営する2団体などに格安で提供する。
 楽しみながら農業に関心を持ってもらおうと初めて開催し、2団体や地元の小学生・幼児など26人と保護者が参加した。
 子どもたちはけがをしない鎌の使い方を教えてもらい稲刈りに挑戦。カメラを構えた母親に刈り取った黄金色の稲穂を天高く掲げてみせ、会心の笑顔を浮かべていた。風和里くらぶの坂本敏規会長(40)は食卓に出てくるまでの脱穀などの手順を説明し「一生懸命お米を作っているので残さず食べてください」と呼び掛けた。
 子どもたちは畑でもサツマイモを収穫し、おみやげに。河野小5年の久間律さん(11)は「次々と稲を収穫でき楽しかった。手間がかかっているとあらためて感じた」と話していた。