児童クラブで防災イベント 伊予市 地震想定し訓練
東日本大震災の記憶をつなごうと、愛媛県伊予市米湊の郡中放課後児童クラブで11日、小学生や保護者ら約20人が県内に避難している被災者の体験を聞いたり、地震時に身を守る訓練をしたりして防災意識を高めた。
東日本大震災の避難者らでつくるNPO法人えひめ311の渡部寛志代表は、暮らしていた福島県での津波の写真を見せ「親戚のじいちゃん、ばあちゃん、消防団のおじさんら普段顔を合わせていた人が大勢のみ込まれ死んでしまった」と説明。災害に関心を持ち、命を守る方法を考えるよう訴えた。
原発事故で福島県いわき市から実家のある松前町に自主避難する女性(41)は「娘は友達に会えないことを悔やんでいる。でも地震が怖くて福島には行けない」とし「今日できることは今日してほしい」と呼び掛けた。