四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働の是非を問う住民投票実施に向けて八幡浜市の市民グループ「住民投票を実現する八幡浜市民の会」が提出した署名簿について、市選挙管理委員会は8日、有効署名数を9939筆と確定した。法定署名数616筆を上回っており、市民の会は18日に住民投票条例を制定するよう大城一郎市長に本請求する方針。
 市民の会が2015年12月に提出した署名1万1176筆のうち、市選管は「重複」や「自署でない」といった理由で1346筆を無効としていた。しかし、381筆分の異議を受けて再審査した結果、市選管は「署名者への照会で自署と確認できた」などとして109筆を有効とした。
 市民の会が18日に本請求すれば、大城市長は2月7日までに市議会を招集して、住民投票条例案を議案として提出することになる。市民の会共同代表の石崎久次市議は「市議会全員協議会で住民投票を求める経緯や理由を説明したい。9939人の市民の意見をどう判断するか各議員に考えてもらいたい」と話している。