愛媛県八幡浜市は2日、市営魚市場(同市沖新田)の2015年度の取り扱い状況を発表した。取扱量は前年度比7.1%減の8094トンで、市が開設者となった1980年度以降の過去最低を更新した。取扱金額は9.2%減の40億5516万円。「全国的に魚価が高めに推移している」(市水産港湾課)ため、40億円を割り込んだ2012、13年度を上回った。
 取扱量はピークの1980年度(約4万8000トン)と比べほぼ6分の1となった。エソ類やタイ類が前年度を約1割上回り好調だった一方、イカ類(前年度比30.7%減)やサバ類(13.8%減)、アジ類(6.9%減)などが落ち込んだ。市水産港湾課は「1月の寒波で出漁日数が減少したほか、豊後水道のマアジの不漁などが影響した」としている。