廃油を活用したイルミネーションイベントが4日夜、松山市文京町の愛媛大であり、キャンドルのほのかな明かりと色鮮やかなイルミネーションが冬の夜を彩った。
 廃棄物のリサイクルと再生可能エネルギーの普及を目的に、愛媛大生協の学生委員会環境部局の学生と工学部の教員が実施。学生たちは約1カ月かけて、食堂の廃油18リットルでキャンドル400個を制作した。
 4日のイベントには、学生や教員ら約50人が集まった。キャンドルに火がともると「きれい」と歓声が上がった。愛媛大大学院理工学研究科の野村信福教授は廃油を分解して取り出した水素を使い、燃料電池でイルミネーションを点灯させた。幻想的な光景にアカペラサークルの学生の歌声が響き、訪れた人を魅了していた。