創立50周年を迎える新居浜少年少女合唱団(久保弥生団長)の記念演奏会が21日、愛媛県新居浜市繁本町の市民文化センターであった。約500人の観衆が見守る中、小中学生の団員37人が、記念制作された組曲「あたしキャンディ」を披露し、さらなる飛躍を誓った。
 組曲は約15分にわたる長作で、アオムシが悲しみや怖さを乗り越えてチョウになって羽ばたく物語仕立て。団員は自分たちの成長と重ね合わせるように、表現力豊かに歌い上げて会場を魅了し、大きな節目を飾った。
 一団は1966年10月に県内5番目の少年合唱団として創立。事務局の十河正行さん(65)によると、90年代は研究生を含めると100人を超す大所帯で、欧米に演奏旅行をするなど、精力的な活動を続けてきた。
 現在は小学生を中心としたメンバーで、週1回の練習に励む。高校生になった卒団生らが活動に加わることもあり、市内の各種行事に招かれて日ごろの成果を発表している。