哺乳類や鳥類などさまざまな動物の骨格標本を展示する「ホネものがたり」が19日、愛媛県久万高原町若山の面河山岳博物館で始まった。8月31日まで。
 久万高原町と愛媛新聞社が開催する特別展。シコクトガリネズミやモモンガなど四国に生息する動物など140種約200点の骨格標本を公開。イノシシやタヌキなどの骨に実際に触れるコーナーもある。
 会場では標本に解説パネルを組み合わせ、脊椎動物の骨格の基本的な構成は同じで、あばら骨の長さなどの違いから種別の進化の軌跡が見て取れることなどを紹介。絶滅したニホンオオカミの頭骨のレプリカなど珍しい展示もあり、子どもたちがメモを取りながら興味深そうに見入っていた。
 博物館の矢野真志学芸員(39)は「普段骨を目にすることは少ないかもしれないが、自分の体や食卓など身近な場所にある。知識を深めることで、いろんな動物の骨格に興味を持ってほしい」と来場を呼び掛けている。