南予で積雪60センチも、県内69校休校 通行止めなど交通に乱れ
四国の上空に氷点下12度以下の強い寒気が流れ込んだ6日、県内では南予を中心に雪が続いた。積雪は多いところで60センチに達したほか、県内の小中高校計69校が臨時休校。列車の運休や高速道路の通行止めなど交通にも影響が出た。
各自治体や消防によると、大洲市東部の河辺町北平地区では、夕方には積雪が60センチに達し、河辺支所前は約40センチが積もった。平野部も深い雪に覆われ、大洲城は正午前で臨時休館。内子町は本庁前(平岡)で15センチ、山間部では20~25センチ、久万高原町では午後6時時点で36センチの積雪となっている。
県教育委員会の説明では、南予を中心に43小学校と21中学校、5高校と5日を大きく上回る計69校が休校したほか、始業時間や終業時間の変更が相次いだ。
松山自動車道は伊予インターチェンジ(IC)-宇和島北IC間の上下線がほぼ終日通行止め。大洲市と八幡浜市を結ぶ国道197号は6日午前0時半から夜昼トンネル周辺でチェーン・冬用タイヤ規制を実施した。
県警交通企画課によると、県内では5日午後5時~6日午前9時、積雪や凍結による自損事故が南予を中心に29件発生した。
JR四国の予讃線松山駅―宇和島駅間は特急30本が運休するなどし、約3500人に影響が出た。7日の同区間の特急列車は始発から下り4本、上り5本の運休を決めた。
松山地方気象台は6日午後4時27分、大雪に関する県気象情報を出した。7日昼前にかけ中南予の山地で大雪が続く見込み。7日午後6時までの24時間降雪量は多いところで山地30センチ、平地15センチなど。積雪や路面の凍結による交通障害、集落の孤立、屋根からの落雪、水道管の凍結、倒木や電線の断線などに注意を呼び掛けている。7日午後からは晴れ間ものぞくが、寒さは続くとしている。
気象台は6日午後4時8分、南予北部に大雪警報、中南予になだれ着雪注意報などを出した。