2日に就任した愛媛県伊方町の高門清彦町長は7日、四国電力の佐伯勇人社長と町役場で面談し、伊方原発の安全対策徹底や避難対策への協力を求めた。
 高門町長は、2011年の東京電力福島第1原発事故以後、町内や近隣市町には原発に対する不安が根強くあるとし「ヒューマンエラーや想定外はあってはならない。社員教育や訓練を重ね、安心安全対策にしっかり取り組んでもらいたい」と要請。さらに、重大事故時の住民の避難対策で町としてヘリコプターの活用も考えていく方針を示し、四電に協力を求めた。
 佐伯社長は「安全対策にゴールはなく、今後とも不断の努力を積み上げていきたい」などと答えた。
 面談終了後、高門町長は「真摯(しんし)に取り組んでもらえるものと期待している。安全対策については今後も厳しく見守っていく」と述べた。
 伊方原発は3号機が8月12日に再稼働、9月7日に営業運転を再開している。佐伯社長は、新しく就任した高門町長にあいさつするため、四電の玉川宏一原子力本部長、伊方原発の増田清造所長とともに訪れた。