古代人、稲刈り教えて 児童が石包丁で収穫
愛媛県鬼北町岩谷の泉小学校の全校児童43人が9日、近くの県指定史跡「岩谷遺跡」横の田んぼで、古代米の稲刈りを体験した。澄んだ青空が広がる収穫日和に恵まれ、黄金色に実った稲穂を元気よく刈り取った。
食文化の歴史を学び食べ物の大切さを感じてもらおうと、1999年から泉公民館と毎年開催。町内の老人クラブや町農業公社職員らの指導を受け、5月に赤米と黒米を植え、手入れを続けてきた。
収穫を始める前に、「古代人」にふんした教員が登場し、石包丁の使い方を指導。児童はぎこちない手つきで石包丁を握り、弥生時代の稲刈りに挑戦した。
その後、一人一人が鎌を手に約500平方メートルの田んぼに入り作業をした。
収穫した古代米は、11月22日に同校体育館で開催する「遺跡まつり」で、おにぎりにして販売する予定。