古代山城跡の活用策探る 西条でサミット 西日本18市町
約1300年前の古代山城跡の残る西日本の自治体関係者らが集まる「第6回古代山城サミット西条大会」が30日、愛媛県西条市周布の市中央公民館で始まり、18市町の首長や職員ら約70人が史跡の保存・整備・活用策について意見を交わした。
サミットは古代山城跡を地域の活性化に役立てようと、所在地の自治体などが2010年からほぼ毎年開催。西条大会の初日は、西条市と今治市にまたがる国史跡「永納山城跡」を山麓と海上から視察した後、自治体首長会議を開いた。
会議では、参加者が各自治体の取り組みや課題などを報告。整備の際の「古代山城は立体的にイメージしづらい」との課題に対し、高松市は屋嶋城(やしまのき)で、ゲームなどに利用されている拡張現実(AR)の技術を使って往時の城門をよみがえらせる事例を紹介した。第7回大会を18年に福岡県朝倉市で開くことも決めた。