古書の魅力に触れてもらおうと「松山ブックマルシェ」が5日、愛媛県松山市味酒町3丁目の若草幼稚園で始まり、ファンや家族連れでにぎわった。6日まで。
 古書店や本好きの人たちでつくる実行委員会が2015年から開き4回目。県内外の古書店21店から約1万冊が集まった。
 園舎には文学や絵本、愛媛の郷土史などさまざまなジャンルの古書がずらり。来場者は棚を熱心に見て回り、手にとってページをめくりながら品定めしていた。新刊本や飲食物、雑貨の販売もあり、屋外ではカレーやパンなどのおいしそうな香りが漂っていた。
 トマト書房(同市)店主で実行委の田村栄二さん(60)は「古本には新刊とは違った味わいがある。マルシェを通じて、ふだん古書店に行かない人にも親しんでほしい」と話した。