築約90年の古民家を改装した喫茶店「母屋カフェときの屋」が愛媛県新居浜市萩生にこのほどオープンした。店主は元保育士の桑原久美さん(52)=同市。週末にはミニ演奏会を開くなど、地域住民が気軽に集まれる憩いの場を目指している。
 開業に備え、桑原さんは新居浜商工会議所のサポートで資金繰りなどの創業計画を立てた。日本政策金融公庫と愛媛銀行の協調融資などを受け、夫の母親の生家で、物置小屋として使われていた木造平屋(約100平方メートル)を約1300万円かけて整備した。
 畳張りの座敷だった2部屋をフローリングの洋間1室にしてテーブル6台と椅子26席を設置。神棚や天井のはりなどは当時のままで、懐かしい日本家屋の雰囲気が色濃く残る内装となっている。営業は火―金曜日の午前11時から、ランチ30食が売り切れるまで。土日はイベントのみ。