若い世代に議会や地方自治の仕組みについて関心を持ってもらおうと、高校生が議員を体験する「高校生議会」が4日、愛媛県四国中央市役所の議場であった。市内3高校の計26人が質問したり議長役を務めたりするなど、本物の議員さながらの雰囲気を味わった。
 高校生は四国中央市議の助言を受け、日常生活で抱く行政への疑問を質問にまとめるなど事前準備。4日は9人が登壇し、そのうち土居高3年前谷仁士君(17)は、公職選挙法改正で選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことに関連し「休日は部活の試合や遠征、平日には授業がある。高校生ら若者が投票に行きやすくなる支援はあるか」とただした。
 理事者は大型スーパーや大学キャンパスに期日前投票所を設けた他の自治体の例を示し「学校体育館で期日前投票できるようにするなど、若い世代が投票しやすい環境整備を検討したい」と答えた。