C57形蒸気機関車「春雷号」などを展示する四国鉄道文化館南館が20日、愛媛県西条市大町のJR伊予西条駅の東南側にオープンした。家族連れや愛好家らが迫力ある車体を堪能し、記念撮影などを楽しんだ。
 南館は、延べ床面積658平方メートルで、同駅南広場と合わせ市が約6億5千万円かけて整備。春雷号のほか、県内でも活躍した「キハ65」とディーゼル機関車「DE10」、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)を展示している。線路を隔てて北側には、2007年に開館した0系新幹線などを展示する四国鉄道文化館北館がある。
 南館前であった記念式典にはJR四国などの関係者約80人が出席。青野勝市長は「観光拠点とし、四国の鉄道文化と市の魅力を内外に発信したい」とあいさつした。
 午前11時の開館前から家族連れらが列を作り、オープンすると、子どもたちが春雷号の運転レバーを動かして運転士になりきって遊んだ。四国の観光地をちりばめたジオラマもあり、来場者が食い入るように見つめていた。
 入館料は南北両館共通で一般300円、小中学生100円。水曜休館。