地方の伝統文化や自然をアピールして外国人旅行者を誘致し、活性化を図ろうと国土交通省は12日、テーマやストーリー性を持つ全国7地域の広域観光周遊ルート形成計画を初めて大臣認定したと発表した。愛媛県関係では四国を巡る「スピリチュアルな島~四国遍路」と瀬戸内を回る「せとうち・海の道」が入った。
 観光庁によると、訪日外国人旅行者は2014年に過去最高の1341万人に達し、増加傾向にあるが、行き先は東京や大阪、京都などの「ゴールデンルート」に集中している。
 12ルートの応募があり、四国関係のほか、大自然をテーマにした北海道東部や温泉をコンセプトにした九州などのルートを選定した。案内看板の多言語化や海外プロモーションといった事業に対し、国が半額を上限に補助する仕組みで、本年度予算に事業費3億400万円を計上している。