土砂災害が増加する梅雨を前に、松山市と愛媛県、県警は1日、土砂災害危険箇所に指定されている市内の2カ所を合同パトロールし、住民らに前兆現象の特徴や早めの避難の重要性を説明した。
 6月の土砂災害防止月間に合わせて毎年実施。菅沢町では市職員ら13人が、2015年の台風で幅約15メートルにわたり地滑りを起こした住宅裏斜面を点検した。
 市担当者は地区住民ら約10人に、14年8月に多数の死者を出した広島市の土砂災害を例に1時間降雨量50ミリを超える豪雨が増えていると説明。「斜面の亀裂や落石、異常な湧き水などが起きると危険な状態。身を守るため早めの避難と日ごろの備えを心掛けてほしい」と呼び掛けた。