在宅医療や終末期考える 松山で講演会
在宅医療や終末期の過ごし方を考える講演会が6日、愛媛県松山市別府町の医療法人ゆうの森であり、同法人理事長の永井康徳医師(50)が会場の地域住民ら約90人に「日本の医療は治すために発展してきたが、人間が必ず亡くなることに向き合わなければならない時代に入った。在宅医療は最期まで自分らしく生きることを支える医療」と語りかけた。
永井医師は2000年に在宅医療専門の診療所を開設し、自宅でのみとりを支えてきた。講演では、病院で亡くなる人が多く、患者を自宅に連れて帰ることに家族が不安を覚えがちな現状を説明。在宅医療によって「治せない病気や老化、障害のある方が満足して自宅で療養できるようサポートする。自宅でいい時間を過ごし、点滴を最小限にして最後まで食べることにこだわっている」などと語った。
講演会に合わせて12日から開設する病床「たんぽぽのおうち」の内覧会もあった。