愛媛県立中央病院(松山市春日町)は19日、巨大地震を想定した院内の防災訓練を行い、入院患者の避難やけが人の受け入れなど、地震発生の初期段階の対応などを確認した。
 医師や看護師ら関係者のほか、看護や消防学校の学生ら計約300人が参加。平日の午前10時ごろ、高知沖を震源とする巨大地震が起き、負傷者が多数搬送されると想定した。
 地震発生のアナウンスが流れると、職員が患者を避難場所に誘導し、院内災害対策本部を設置して各部門に指示。1階のロビーでは、搬送されてくる負傷者の治療の優先順位を決めるトリアージを行い、医師がけがの程度を見極めて指示を出した。電子カルテから災害紙カルテへの切り替えも試行した。