東予地域にいよいよ夏がやってきた―。愛媛県西条市壬生川地区の夏の風物詩「おかげん祭市民花火大会」が13日夜、壬生川内港であり、大勢の親子連れや写真愛好家らが夜空を彩る華やかな光の大輪約4500発を満喫した。
 花火は毎年旧暦6月17日、港近くの鷺森神社の神事に合わせて100年余り前から打ち上げられていたとされるが、2006年に協賛企業の資金難で中断。07年からは市民約40人でつくる実行委員会が開催している。
 伝統的な尺玉やカエルの顔を描く創作花火など、次々に咲き乱れる光の芸術に見物客はうっとり。内港の防波堤では、浴衣姿のカップルや高校生らが携帯電話で写真を撮りながらしきりに歓声を上げていた。