大企業より地元志向 県内の大学生に「雇用環境調査」
愛媛県内の大学生は大企業より地元企業志向!?―。愛媛大総合地域政策研究会と県中小企業家同友会が19日までにまとめた「学生が求める雇用環境調査」によると、県内の学生は就職活動に臨む際、企業規模や業績よりも勤務地を重視する傾向が浮かび上がった。
調査は昨年4月、愛媛大と松山大の文系学生を対象に実施し、1436人が回答。雇用環境として①勤務地②企業規模③業績④休日日数⑤給与―の五つの条件への評価を金銭的価値に換算して算出した。
価値が最も高かった条件は「実家から通える」で2万6000円と評価。次いで「出身県内にある企業」が2万2000円、「中堅企業」「業績」が各2万円で続いた。
一方、企業側の意識も探るため、昨年12月、同友会会員105社に同じ調査を実施したところ、金銭的価値が高いとする順に「出身県内にある企業」(1万8000円)、「大企業」(1万6000円)、「実家から通える」(1万4000円)だった。