愛媛県内子町石畳の石畳清流園で20日、水車の力で鉄琴や太鼓などを鳴らす「音楽水車」のコンサートがあり、川のせせらぎや鳥のさえずりとともに自然豊かな音色を観客が楽しんだ。
 コンサートは愛媛、松山両大学の学生有志グループ「SENSE(センス)」が企画した。メンバーで内子町出身の松山大2年山本菜摘さん(20)がインターネットで音楽水車の映像を見て、祖母が暮らす石畳地区でやれば「面白い」と発案。関東地方や岩手県で演奏活動をしている「音楽水車プロジェクト」(岡淳代表)に依頼して実現した。
 音楽水車は水車の回る力をゴムベルトで伝え、複雑に組み合わせたギアなどを動かすオルゴールに似た仕組みで、さまざまな曲を奏でることができる。20日はジャズミュージシャンでもある岡さんのサックス演奏なども加わり、歌謡曲やジャズの名曲を披露。あいにくの悪天候だったが、雨音さえもメロディーに溶け込んでいた。