女性輝く労働環境整えて 松山でセミナー
一般社団法人「“人間と性”教育研究協議会」(東京都)のセミナーが1日、愛媛県松山市であり、県内外の約400人が講演やディスカッションを通じ、生き方や社会構造のあり方を含む「人権としての性」を考えた。
和光大の竹信三恵子教授(労働社会学)は「アベノミクスで女性は輝くか」と題して講演し、日本の労働環境は家事を女性に担わせ、男性も過労死をいとわない長時間労働の重圧にさらされてきたと説明。ほかの先進国では1980年代以降に女性が働きやすい環境が整備されたが、日本は取り残され、正規雇用の前提が崩れたのに男女とも十分な収入が得られなくなっていると指摘した。
安倍内閣の掲げる女性の活躍推進策を「『女性が変われ』と言うばかりで、働き方を改善せず、逆に高収入者の残業代カットなど労働規制緩和を進めている」と批判した。