愛媛県教育委員会は14日、松山市で薬物乱用防止教室指導者講習会を開いた。日本学校保健会の並木茂夫事務局長は講演で、子どもによる薬物乱用防止に向け「知識ではなく心の問題の解決を」と呼び掛けた。
並木氏は飲酒や喫煙、薬物乱用といった問題行動は単独で起きるわけではないと説明。健全な自尊心やコミュニケーション能力、ストレス対処法など「生きる力」を身につけさせることが重要と訴えた。
薬物乱用防止教室の事例として、危険な誘惑を断るワークショップやクラスメートの良い点を指摘し合う手法を紹介。「参加して楽しくなるような工夫を」と助言していた。
小中高校などの教職員、学校薬剤師ら約65人が聴講した。