正岡子規の生誕150年となる2017年を前に、えひめ紙芝居研究会「のぼ~る」は、子規の生涯を描いた紙芝居を愛媛県内の公立小中学校に寄贈する。26日、県庁で贈呈式があり、既に配布されている松山市を除く19市町の329校に1冊ずつ届けられる。
 研究会は09年、県内の紙芝居愛好家らで結成。正岡子規や秋山真之といった人物や地域に残る民話を紙芝居作品に仕立て、学校などで上演してきた。紙芝居は子規について、松山城の近くで生まれ「みんなに『のぼさん、のぼさん』と呼ばれていました」などと描かいている。
 文章を担当した佐伯美与子会長(80)は「子どもたちは紙芝居を通し命や友だちの大切さを感じ取ってくれる。健全教育の役に立てたらうれしい」と期待を込めた。