愛媛県松山市立子規記念博物館の特別企画展「子規の夏休み」の内覧会が5日、同市道後公園の同館であった。学生時代の子規が過ごした夏休みに焦点を当て、好奇心旺盛に旅や、古里での交流を楽しみつつ学問にも励み、アクティブに過ごした学生・子規の姿を浮き彫りにしている。特別企画展は6日から9月5日まで。
 会場には約100点の資料を展示。「子規の帰省の旅」コーナーでは、明治18(1885)年から25年にかけて7回の帰省の足取りを日記や書簡、当時の時刻表、写真などとともに紹介。24年の帰省では信州・木曽路を徒歩で巡った。この旅を基に紀行「かけはしの記」を執筆し、翌年、新聞「日本」に連載され同社入社への大きな一歩になったと意義づけている。
 21日午前10時半から、跡見学園女子大の老川慶喜教授が「正岡子規と鉄道の旅」と題して記念公演。13日、9月3日の午後2時からは学芸員によるギャラリートークもある。問い合わせは同館=電話089(931)5566。