宇和島への移住PR 市が概要説明や相談 東京でフェア初開催
愛媛県宇和島市は9日、首都圏の移住希望者を呼び込もうと東京・京橋で「海暮らし・山暮らし」と題した移住・就業フェアを初開催した。14組19人が来場。市が地域の魅力をPRし、移住や1次産業への就業などに関する個別相談に応じた。
市企画情報課の森田孝嗣課長が「田舎には都会にはない不便さも多い。良いところも悪いところも知り、宇和島を移住候補にしてもらえれば」とあいさつ。市担当者が気候や産業、医療など市の概要を説明した。
続くセミナーで、関西からUターンしたかんきつ農家二宮新治さん(35)=同市白浜=は「全国トップの産地力の一方、個々の農家がやりたいことに取り組める自由度の高さがある」と紹介。東京出身で林業に従事する大富淳さん(56)=同市三間町大藤=は動画で日常作業を見せ「自分たちで山をつくる、収入以上にやりがいがある仕事」と語った。
情報収集に訪れた埼玉県春日部市の会社員男性(54)は「地方でやりたいことを見つけ、今までとは違う世界に行ってみたい。愛媛は温暖な気候や食が魅力的で、移住についていろいろ聞いてみたい」と話していた。