宇和島市が舞台の映画「海すずめ」先行上映会
7月2日から全国公開される宇和島市を舞台にした映画「海すずめ」(愛媛新聞社など協賛)の先行上映会が25日、同市中央町2丁目の南予文化会館であった。大森研一監督(41)=砥部町出身=や主人公の雀(すずめ)を演じた女優武田梨奈さん(25)らが登壇し「市民みんなで作った映画。宇和島で先行公開できてうれしい」と完成の喜びを語った。
2015年の宇和島伊達400年祭を記念して製作された「海すずめ」は、自転車で本を運ぶ「市立図書館自転車課」に勤める雀が課の廃止阻止などに奔走するオリジナル作品。15年秋に約3週間、市内で撮影した。
約千人の観客を前に武田さんは「まだ全国公開じゃないけれど、正直ホッとしている。上映後のみなさんの笑顔を見られて感激している」と感慨深げ。同僚役を演じた小林豊さん(27)は「滋賀県出身だが、宇和島も『ただいま』と言える場所になった」と笑顔で語った。大森監督は「映画には400年祭や九島大橋の工事風景など貴重なシーンも多く入っている。これから宇和島の魅力を全国に発信していく」と宣言した。