小学生防災士地域で活躍 宇和島の西崎君 大人と一緒に備蓄品を点検
愛媛県内に2人しかいない小学生防災士として2016年11月に登録された宇和島市宮下の番城小学校5年西崎真央君(11)が、地域の防災リーダーとして精力的に活動している。「災害時に周りの人を助けられるよう頑張りたい」と力を込める。
夏休みの自由研究で16年4月に起きた熊本地震について調べている中で防災士の存在を知った。役割を理解し「南海トラフ巨大地震に備え、もっと知識を深めたい」と資格取得を決意した。
本格的に勉強を始めたのは16年9月ごろ。学校や習い事の合間を縫い、両親の協力を得て必死に取り組んだ。教材に載っている用語を理解するのに苦労したそうで「読み方や意味が難しい言葉が多く大変だった」と振り返る。10月上旬に合格通知が届くと「受かっているか心配だったのでほっとした」。母の美貴さん(41)は「勉強時間が少なくあきらめていたが、本当にびっくりした」と喜ぶ。