江戸時代の儒学者・尾藤二洲(1747~1813年)の出身地愛媛県四国中央市で活動を続ける顕彰会(真鍋潤会長)がこのほど、直筆の書や手紙などをまとめた「遺墨集」を刊行した。会では「二洲の考えを知るきっかけにしてほしい」と願っている。
 遺墨集はA4判86ページで、自作の漢詩や「座右十戒」、弟子の近藤篤山に宛てた手紙など44点を収録。漢詩は原文のほか訓読と口語訳、解説を添え読みやすくした。会は二洲没後200年にあたる2013年、市内で遺墨展を開催。その成果を一冊にまとめようと、今年7月から編集を行っていた。
 遺墨集は500部制作。会員に配るほか市内の小中学校にも寄贈予定で、希望者には1冊2000円で販売する。問い合わせは同会事務局(うま商工協同組合内)=電話0896(56)3533。