巨石群「白石の鼻」視察 米国在住学者
国内外で巨石群の調査を行っている米国在住で日系3世の宇宙物理学者ハリエット初音夏山さん(78)が14日、愛媛県松山市高浜町6丁目の「白石の鼻」を訪れ、沖合の巨石群を視察した。
夏山さんは岐阜県の金山巨石群調査資料室のアドバイザーを務めており、同巨石群に関する本の出版打ち合わせのために来日。本では正確に季節を観測できる白石の鼻巨石群にも触れる予定で、初めて来県した。
松山・白石の鼻巨石群調査委員会の篠沢邦彦さん(52)から研究成果の説明を受けた後、船に乗り間近で観察。夏山さんは春分と秋分に太陽光が通過するという穴などを確認し「古代人によって造られたとしたら、技術だけでなく美術的にも感性が素晴らしい」と感動した様子だった。
篠沢さんは「海上にある巨石群は例がなく貴重なもの。世界に認めてもらうチャンスだと思う」と今後の研究に意欲を燃やしていた。