市民劇団「姫塚伝説」地元公演に700人 西予・三瓶
愛媛県西予市三瓶地域に伝わるハンセン病に関する伝説を取り上げた劇「姫塚伝説-鴫山(しぎやま)の里ものがたり」(脚本・演出中江憲昭さん)が24日、同市宇和町卯之町3丁目の宇和文化会館で上演された。市民劇団「もんたかな」(橋本志津子代表)が喜怒哀楽に満ちた人々を熱演し、市民ら約700人の心を動かした。
姫塚伝説は、ハンセン病を患い都を追われ、船で三瓶の鴫山に流れ着いた公家のお姫さまと、心優しい住民が交流する話。お姫さまが経文をしたためた青石で造られたとされる姫塚は現在もある。
劇では、ハンセン病がはやり病と考えられていたため、住民は当初戸惑い、反発しながらも純粋なお姫さまを受け入れると、お姫さまも感謝の気持ちで読み書きを教えるなど人間模様を丁寧に描いた。観客からは「涙が止まらん」「最高」などと高い評価を受けていた。
31日午後2時からは三瓶文化会館(同市三瓶町朝立)で開演。入場料は大人1500円(当日2000円)、中学生以下は無料。問い合わせは宇和文化会館=電話0894(62)6111。