練り物の製造が盛んな愛媛県八幡浜市で、新年の食卓を彩るかまぼこ作りが最盛期を迎えている。八水蒲鉾(同市保内町川之石)では、普段の3倍に当たる1日9万本の増産態勢に入り、年末まで約130人の作業員で忙しい日々が続く。
 贈答用の出荷も重なる12月は最大の繁忙期。通常の商品に加え、「寿」の文字や松竹梅の絵柄を入れた切り出しかまぼこ、だて巻きなど正月用の約30種類も増産している。
 今年も残すところ10日余りとなった20日は、イトヨリダイのすり身を使った紅白の「鯛(たい)かまぼこ」や油揚げですり身を巻いた「あげ巻」など、色鮮やかな商品を次々と仕上げていた。