広島市と愛媛県松山市の住民4人が四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを求めた仮処分申請で、広島地裁(吉岡茂之裁判長)は30日午後3時に決定を出す。東日本大震災以降で伊方原発の再稼働の是非を問う初の司法判断となり、愛媛、大分、山口の3県で同様の仮処分申請や訴訟が審理される中、広島地裁の決定が注目される。
仮処分決定は直ちに効力が生じるため、差し止め決定が出た場合、2016年8月に再稼働した伊方原発3号機は再び停止する。
他地裁で運転容認の判断が出ても、広島地裁の決定取り消しを求める保全異議や、仮処分の効力を一時的に止める執行停止が認められない限り、差し止めの法的効力は続くこととなる。