社会とうまくつながることができない若者のサポートについて考える「ひきこもり支援セミナー」が21日、松山市山越町の愛媛県男女共同参画センターであった。子どもが引きこもり状態の親など約100人が講演を通して、当事者の心境や接し方への理解を深めた。
 引きこもり家族会「KHJ県こまどりの会」が主催し、NPO法人「全国引きこもりKHJ親の会」(東京)から講師2人を招いた。
 同会理事長で、引きこもりに悩む親の学習会を25年間続ける池田佳世さん(77)は、子どもの一番の理解者である親が回復を目指し前向きになることが、子へ良い影響を与えると分析。接し方のポイントとして、「これからどうするの」などと将来の展望を問い詰めることを避け、子どもの言動を肯定的に受け止める姿勢が「どんな薬より効果的」と説いた。