お父さん、お母さんの絵をみんなで塗り直し―。約20年前の児童が卒業記念に制作した壁画の修復作業が28日、愛媛県鬼北町岩谷の泉小学校であり、携わった卒業生や在校生、保護者ら約20人がペンキ作業に汗を流した。
 絵は敷地内の駐車場に面した壁にあり、縦約3メートル、横約30メートル。1995年3月に当時の6年生23人が、アニメキャラクターをモチーフに描いた。2007年には、当時の6年生が塗り直している。
 制作した卒業生らが、色落ちが激しくなっていることから同校に修復を申し出。6年生が手伝った。発案者の一人、堀江健司さん(33)は長女美祐さん(11)と一緒に作業することになり「当時は子どもと修復するとは考えてなかった。とても感慨深い」と壁に向かった。