松山市文京町の愛媛大で2日、若者の過労自殺を考える公開講座があり、就職1年目の公務員の息子を亡くした市内の男性(55)が「命より大切な仕事は存在しない。それを一番に考えて」と訴えた。
近年若者の過労自殺問題がクローズアップされる中、これから社会に出る学生らに働く上で命を守るルールを知ってもらおうと同大法文学部が開催。学生や市民ら約250人が聴講した。
男性は、息子の帰りが徐々に遅くなって深夜に及んだ状況を説明し、「仕事も覚えていないのに帰ってはまずい」といった環境をつくる組織の問題点を指摘した。