愛媛県松山市文京町の松山赤十字病院(横田英介院長)は2日、病院食を食べた入院患者と職員ら計104人(1~91歳)が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴え、うち一部患者からノロウイルスが検出されたと発表した。いずれも軽症という。1月30日昼に提供した食事が原因の集団食中毒とみられ、市保健所が感染源などを調査している。
 病院によると、31日夜から複数の病棟の患者に嘔吐や下痢の症状が出始め、2月1日昼時点で患者や職員、院内託児所で預かっていた乳幼児の計47人が発症。2日正午までに計104人に拡大した。病院が便の検査を実施したところ、25人にノロウイルスの陽性反応があった。
 病院には約520人が入院しており、1月30日昼は院内で調理した約450食分を提供したという。発症者全員がこの昼食を食べていたことから、病院は病院食が原因と推定。2月1日に市保健所に報告し、立ち入り検査を受けた。