意匠満載、電柱出現 松山・道後アート第2弾
愛媛県松山市道後地区で画家の山口晃さん(46)=東京=が手掛ける道後アート2016「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」の第2弾作品の公開が30日、始まった。道後商店街入り口をちょうちんで飾った「鈴生り(すずなり)門」と、道後温泉本館裏側に「山口ワールド」たっぷりの「要(かなめ)電柱」がお目見えした。
山口さんの作品は大和絵など日本画の手法を用い、過去と現代、現実と空想を混在させたような独自の世界観が特徴。
門は「商店街に来るお客さんが鈴なりになるように」という思いを込め、山口さんが描いた湯玉や道後の文字をあしらった大小のちょうちん54個がずらり。高さ約10メートルの要電柱は、本物の電柱を使い、電線代わりのロープを張るなど細部にこだわった。トランスや看板の緑青の屋根に本館と同じ意匠を施し、本館と周辺地区をつなぐことで、街歩きを促す仕掛けとなっている。
30日は鈴生り門前でオープニングセレモニーがあり、関係者約20人が浴衣姿で登場。山口さんは「道後や街がおもしろくてすてきだったと、二度三度と気付くきっかけにしてもらえれば」とあいさつし、テープカットで祝った。
2作品は、2017年8月末まで公開する。