愛媛県愛南町の中学校で11月、言葉によるいじめを受けていたとされる2年生の男子生徒(13)が校舎から転落し重傷を負った問題で、町教育委員会のいじめ防止対策推進委員会・第三者調査委員会(5人)の初会合が6日、同町であった。
 委員は、香川大教育学部教授の加野芳正(高松市)▽弁護士の本多克字(宇和島市)▽愛媛大教育学部教授の白松賢▽臨床心理士の信原孝司(以上松山市)▽調停委員の国分美由紀(八幡浜市)―の5氏。いじめの事実と転落との関連を調べ、学校と町教委の対応の適否や再発防止策を検討し町教委を通じて町長に報告する。
 非公開の初会合に全委員が出席。町教委によると、事務局から問題の経緯や学校の指導内容、聞き取り調査結果などの説明があり、来年2月予定の次回会合から本格的な検証作業に入る。めどは区切らず時間をかけて調査する。委員長に加野氏、副委員長に本多氏を選出した。