1971年に愛媛県今治市で行方不明となり、北朝鮮に拉致された可能性がある同市出身の特定失踪者山下綾子さん=当時(28)=の救出を求める愛媛、香川両県の支援団体の意見交換会が22日、山下さんが小中学生時代を過ごした香川県三木町の町役場で開かれた。山下さんの帰国に向けた態勢の整備に連携して取り組むことを確認した。
 山下さんは旧井戸村(現三木町)の小中学校を卒業後、香川県内の看護学校に進み、今治市などで看護師として働いていた。6月に山下さんの中学校の同級生約60人が「山下綾子さんを故郷に迎える会」を結成したのをきっかけに会合を開いた。
 会合には愛媛側が拉致問題を考える県民会議(救う会愛媛)の中矢民三郎会長、愛媛拉致議連の森高康行会長、山下さんのいとこの長島清志さん(80)ら、香川側は迎える会の同級生らで、計11人が参加した。