戦争の記憶、後世へ 松野の塹壕跡に看板設置

 地元に残る戦争の記憶を後世に伝えようと、西南四国歴史文化研究会松野支部と松野町戦時遺構調査会はこのほど、愛媛県松野町内5カ所の塹壕(ざんごう)跡に案内看板を設置した。研究会支部長の矢野和泉さん(87)は「町内外の多くの人に松野の歴史を知ってほしい」と話している。
 塹壕は敵兵を攻撃する際に兵士が身を隠すための穴。矢野さんらは2011年から、松丸地区と吉野生地区で太平洋戦争末期に日本軍が作ったとみられる塹壕について調査している。これまでに高知県境に近い同町吉野の3カ所と、富岡の2カ所の計5カ所を確認した。
 看板設置は、町の補助金10万円を活用し両会メンバーら約10人が材料を調達して作った。塹壕跡の範囲を示したほか、塹壕の作製時期や、終戦により未完成のまま残されていることなどの解説を載せている。
 今後は塹壕や看板の維持、管理のため同研究会内に「塹壕保存部」の設置を検討している。

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