夏目漱石の小説「吾輩は猫である」をテーマにした絵画コンクール「猫になって描いてみよう」(東京都新宿区など主催)で、愛媛県松山市粟井小学校2年持谷麻那さん(8)の作品「コラー マテ!」が、低学年の部で最優秀賞に輝いた。想像を膨らませ、紙いっぱいに豊かな色彩で表現した点が評価された。
 漱石が生まれ育った新宿区では、2017年の生誕150周年に合わせて記念館を整備する予定で、コンクールやイベントを催している。絵画部門は小説になぞらえ、猫の目線から見える世界をテーマに作品を募集。低学年の部には全国から613点が集まった。
 持谷さんは、母潤子さん(40)が準備していた夕食から、好物の芋天ぷらをつまみ食いして怒られたことがあるといい「もしも猫だったら、びっくりして口から魚を落としてしまうかも」と考えた。