改憲阻止、声上げよう 弁護士、落語通じ訴え
にいはま憲法9条を守る市民の会の第11回総会が7日、愛媛県新居浜市泉池町の銅夢にいはまであり、記念講演で「八法亭みややっこ」こと弁護士の飯田美弥子さん(55)=八王子合同法律事務所=が、憲法を題材にした落語を通じて自民党憲法改正草案の問題点を指摘した。
飯田さんは「憲法噺(ばなし)」と銘打ち、落語のスタイルで笑いを盛り込みながら憲法の精神を伝える講演活動を続けている。
憲法の構造を「13条の個人の尊厳原理を頂点に、立憲主義の2本柱である自由(人権保障)と民主(国民主権)、3本目の柱の恒久平和主義がある」と解説。「立憲主義とは『国民が主人公』であることだが、自民党改憲草案の理念は『国のために国民がある』ということ。『公益および公の秩序』との表現で人権を制約しており、立憲主義の否定だ」と断じ、安倍政権退陣と改憲阻止へ声を上げようと呼び掛けた。