愛媛県と四国電力は12日、8月に伊方原発2号機の原子炉補助建屋の配管の溶接部にひび割れが発生し、放射性物質を含むホウ酸水がにじみ出た異常は、長期停止期間中の試験時の運転で配管に大きな振動が長時間作用し疲労割れが起きたと推定されると発表した。
伊方2号機は2012年1月から定期検査で停止している。
県と四電によると、異常があった配管は余熱除去系統にあり、月1回程度の試験時には通常運転時とは異なる通水系統を利用していた。この系統の弁の絞りで流れに乱れが生じて大きな振動が発生し、配管のひび割れにつながったとみられる。