愛媛大は6日、愛媛県松山市道後樋又の愛媛大本部で経営協議会を開き、2015年度決算など4件を承認した。学内外から寄付を募る「愛媛大学基金」の設置など11件の報告もあった。
委員ら約30人が出席。15年度決算の審議で学外委員は、人件費の増大により減少傾向にある教育、研究費の底上げの必要性を指摘した。大橋裕一学長は「国の運営費交付金が減少する中で人件費は上昇しており、外部資金の獲得や寄付を募るほかない」と厳しい財政状況を強調した。
打開策として、職員や卒業生、企業など学内外から寄付を募る「愛媛大学基金」を4月に創設したと報告。学生への教育活動支援や教育研究環境の整備などに活用する。