愛媛県東温市見奈良の坊っちゃん劇場で27日、新作ミュージカル「よろこびのうた」の上演が始まった。初回公演では出演者たちが情感あふれる歌と演技を披露し、開幕を待ちわびた約450人の観客を魅了した。
ベートーベンの「第9」アジア初演100周年記念作品。第1次世界大戦中の1918年、徳島県鳴門市にあった板東俘虜(ふりょ)収容所を舞台に、ドイツ人捕虜が「第9」をアジアで初めて演奏した史実を基とした住民とドイツ人の交流を描く。
NHK連続テレビ小説「マッサン」などで知られる羽原大介さんが脚本を手掛け、「少年隊」の錦織一清さんが演出を担当した。独特のスピード感で進む笑いと涙の恋愛劇となっている。