高校生のお笑い日本一決定戦「第5回笑顔甲子園“絆”in新居浜」(愛媛県新居浜市主催)の決勝バトルが30日、新居浜市繁本町の市民文化センターであり、沖縄県の首里東高3年の仲地勇一朗君(18)と嘉手川航汰君(18)のコンビ「KYデンジャラス」がグランプリに輝いた。
 県外9組と愛媛枠1組の計10組が出場。市民ら約400人を前にピン芸や漫才、上方落語などさまざまな話芸で競った。
 KY―は29日の世代別バトルで首位に立ち、大トリで登場。スマートフォンのカメラで「自撮り」する女子高生の奇妙な表情など同世代が共感するネタを展開する一方で、地元・沖縄が直面する米軍基地や新型輸送機オスプレイなどの問題に切り込み、「口裂け女」をもじって「口だけ政治家は怖い」などと風刺を効かせて観客を爆笑させた。
 29日に愛媛枠代表を勝ち取った花乃小う志こと今治明徳高矢田分校3年古味寛崇君(18)は、出ばやしを太鼓祭りの笛の音にするなど観客の心をつかみ、自慢のオリジナル落語で勝負したが入賞に至らなかった。